住宅ローンの金利相場は?金利タイプ別に新規・借り換え時の相場を解説!

住宅ローン金利のタイプには、主に「固定金利」「変動金利」「固定金利選択型」の3つがあります。これら3種類の分類は「金利」の仕組みによって分けられています。
そこで、今回は住宅ローンの金利に注目し、それぞれの金利の仕組みや金利相場の目安などについて、最新データに基づいて説明していきます。

目次
住宅ローンの金利タイプは主に3つ

住宅ローン金利は主に3つのタイプがありますが、それぞれ特徴やメリットが異なります。
変動金利型の特徴とメリット・デメリット
変動金利型はその名の通り、金利が変動する住宅ローンです。約6カ月周期で金利の見直しが行われます。金利の変動は経済状況に応じて決定されます。金利が上がったとしても返済額そのものの変更は5年に1回のペースで、返済額があがった場合でも現状の返済額の1.25倍までという上限があります。
2021年現在では低金利政策の影響もあって、変動金利は低い状態です。ただ、今後も低金利がつづくかどうかは不透明なので、経済状況の変化によっては金利が上昇するリスクがあります。
変動金利型のメリット
- 3タイプの中では最も金利が低い
- 固定金利よりも多くの借り入れが可能
変動金利型のデメリット
- 金利上昇リスクがあるため、返済額が増える可能性も
- 返済額が変動するので、長期的なプランを立てにくい ・金利が上昇しても返済額の1.25倍という上限があるが、その分返済期間が延びることもある
固定金利型の特徴とメリット・デメリット
「固定金利型」の住宅ローンとは、返済期間中は同じ金利のままでの返済となる住宅ローンのことです。経済状況に左右されることなく返済額が一定額で決まるため、将来にわたって返済プランを立てやすいというメリットがあります。その反面、金利が高く返済額が増える分融資額の上限は低めになる点や、目立った金利上昇がない状況が続けば変動金利型よりも多くの利息を払うことになる、といったデメリットもあります。
固定金利型メリット
- 経済状況に関わりなく金利が一定
- 返済額が決まっているので、ライフプランを立てやすい
固定金利型のデメリット
- 変動金利型と比べると融資額は低め ・金利は変動金利型と比べると高い
固定金利選択型の特徴とメリット・デメリット
固定金利型と変動金利型の「いいとこどり」ともいえるのが「固定金利選択型」です。返済期間のうち2年、3年、5年、10年などから固定金利期間を設定します。その固定金利期間経過後に、残りの返済分を固定金利のままにするか、変動金利にするかを選択できます。固定金利期間終了後には再度固定金利を選択した場合は、手数料がかかるところもあったり、固定期間中は金利のタイプを変更できないなどのデメリット面もあります。
固定金利選択型のメリット
- 固定期間を選択することで、全期間固定型と比べると低い金利での返済が可能になる
- 柔軟な返済プランを立てることが可能
固定金利選択型のデメリット
- 固定金利の期間中は金利のタイプを変更できない
- 固定期間終了後、再度固定金利を選択すると手数料がかかることも
- 返済終了までのプランを立てにくい
最近の住宅ローン金利の相場

日銀の低金利政策が続いているため、全ての金利タイプで軒並み低金利となっています。変動金利型は平均2.475%となっていて、若干変動がありますが、固定金利型については年3.000%あたりを維持しています。
新規借り入れ時の住宅ローン金利相場比較

住宅ローン新規借り入れ時の各金融機関の金利を紹介します。
変動金利相場
2021年6月現在の主な住宅ローンの相場は次の通りです。
銀行名 | 金利 |
---|---|
PayPay銀行 | 0.380%〜 |
auじぶん銀行 | 0.410%〜 |
イオン銀行 | 0,520%〜 |
三井住友銀行 | 0.475~0.675% |
三菱UFJ銀行 | 0.475~0.725% |
主要銀行の変動金利相場は0.4〜0.5%あたりの設定が多く、ほとんどは1%を切ります。基準としては年0.5%を目安にして判断するとよいでしょう。ただ、金利の低いプランの場合は借り入れ額や返済期間などの面で細かな条件が設定されていることが多いです。さらに、保証料などが上乗せされることもあるので、金利だけではなく、トータルでどれくらいの金額がかかるか細かくシミュレーションする必要があります。
固定金利相場

2021年6月時点での固定金利相場は以下の様になっています。
10年固定の場合
銀行名 | 金利 |
---|---|
PayPay銀行 | 0.499%〜 |
auじぶん銀行 | 0.525%〜 |
イオン銀行 | 0,670%〜 |
主要銀行の10年固定の相場は0.5〜0.8%あたりに設定されています。全体的に変動金利型よりも高め設定されていますね。
次に全期間固定の場合の金利を見てみましょう。
全期間固定の場合
銀行名 | 金利 |
---|---|
みずほ銀行 | 1.040%〜 |
りそな銀行 | 1.295%〜 |
イオン銀行 | 1.350%〜 |
主要銀行の変動金利の相場は1.00%〜1.300%あたりで、三菱UFJ銀行や三井住友銀行は1.300%を超えてきます。全体的な相場基準は1.3%あたりを目安と考えておきましょう。
※保証料などが上乗せされる場合もあります。また。金利については、適用条件などがあるため、詳しい内容は各金融機関にお問い合わせください。
借り換え時の住宅ローン金利相場比較

借り換え時の住宅ローン金利について、それぞれ変動金利型と固定金利型での金利相場を紹介していきます。
変動金利相場
2021年6月時点での相場は下記のようになっています。
銀行名 | 金利 |
---|---|
PayPay銀行 | 0.380%〜 |
auじぶん銀行 | 0.410%〜 |
イオン銀行 | 0.520%〜 |
上記3つは新規借り入れ時とほとんど同じですが、異なる金利を設定しているところもあります。金利の設定は各金融機関で異なるので、実際に借り入れを検討する際には各社ごとによく比較しておきましょう。
固定金利相場
2021年6月時点での、借り換え時の固定金利相場は以下のようになっています。
10年固定の場合
銀行名 | 金利 |
---|---|
PayPay銀行 | 0.499%〜 |
auじぶん銀行 | 0.525%〜 |
イオン銀行 | 0,670%〜 |
主要銀行の10年固定金利の相場は0.5〜0.8%あたりとなっています。
つづいて、全期間固定金利の相場です。
全期間固定
銀行名 | 金利 |
---|---|
ARUHIスーパーフラット | 1.020%〜 |
住信SBIネット銀行NEOBANK フラット35(保証型) | 1.280%〜 |
イオン銀行 | 1.350%〜 |
主要銀行の変動金利の相場は1.00%〜1.300%あたりです。金利プランは借り入れ条件が定められていたり、保証料などが上乗せされる場合もありますので、金利だけで住宅ローンを選ばないようにしましょう。
住宅ローン金利の細かい計算方法については、こちらの記事で説明しています。ぜひ参考にしてください。
住宅ローンの選び方
住宅ローンを選ぶ際には、どうしても「金利」の数字にばかり注目しがちですが、実際には「保証料」や「事務手数料」といった、その他の経費込みでお得になるかどうかを判断しなければなりません。そこで、金利以外に着目すべきポイントをいくつかあげておきます。
保証料や事務手数料などはいくらか
住宅ローン選びでは金利が安いからといってすぐに飛び付いてしまうのは少し危険。借り入れの際には保証料や事務手数料などの諸経費が加算されることを考慮しなければならないからです。住宅ローン借り入れの際に返済額以外にかかる諸費用としては、次のようなものがあります。
保証料+保証会社事務取扱手数料
住宅ローンを保証する保証会社へ支払う報酬と事務手続きの手数料
融資手数料
融資する金融機関に支払う手数料
登記費用+印紙税
契約書にかかる印紙税と登記申請にかかる司法書士への報酬と登録免許税の費用
特に保証料と事務手数料は各金融機関によって、金額や条件が異なりますので、それも含めたうえで検討しましょう。
借り入れ先の金融機関を利用しているか
住宅ローンの借入時に、普段から利用している銀行を選ぶとさまざまな優遇を受けられる可能性があります。給料の振込先などに指定されていると信用調査などもほとんど時間がかからないため、比較的速やかにローンが決まりやすいです。金融機関を一本化することで金利の優遇を受けられるケースもあるので、借り換え時などにメインバンクに住宅ローンを切り替えることを検討してもいいでしょう。
団体信用生命保険について
住宅ローン選びでの大きな注目ポイントの1つとなるのが団体信用生命保険(団信)です。団信は住宅ローンの契約者が病気や死亡などでローンを支払えなくなった場合に備えておく保険です。
団信は各金融機関によってその内容はさまざまで、三大あるいは八大疾病特約、ガン保障特約などが付帯しているものがあります。通常の保険と比べても保険料は安いため、家計負担を考えてもお得です。ただし、団信ではカバーできないものもありますので、内容をよく確認しておきましょう。
住宅ローン選びに悩んだらご相談を
いかがでしたでしょうか。
今回は、住宅ローンの金利に注目し、それぞれの金利の仕組みや金利相場の目安などについて、最新データに基づいてご紹介しました。
住宅ローンは金利だけでなく、諸経費や団信の仕組みなどをふまえて、よりベターなものを選びましょう。住宅ローンを含め、家づくりに必要となる総予算はいくらになるのか、もっと具体的な数字を知りたいという場合は、家づくりのプロに相談してください。
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